戸田沙也加さん(1988年生まれ)は画家として出発しつつも、近年は写真や映像インスタレーションを通じて、私たちにとって依然として喫緊の課題である「争いと共生」の可能性を探っています。
本展は、1945年のヒロシマで爆心地から約800メートル離れた場所にひっそりと咲いたカンナの花の象徴性を起点に、ロシア出身の友人との交流という私的な体験を重ね合わせながら、平和や異分子の根付き方を問い直す作品群を展開します。
横浜美術館の所蔵作品として、小川原脩やジョアン・ミロといった、戦争のただ中でも制作を続けた画家たちの作品を取り入れることで、個人と歴史・社会との対話を深化させています。
静謐な表現と鋭い視点が交錯する空間で、鑑賞者自身も「沈黙」と「花」の間にある記憶と希望を感じることができる展覧会です。
開館時間
10時~18時(入館は閉館の30分前まで)
会場
ギャラリー5(横浜美術館) 木曜日休館
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https://yokohama.art.museum/exhibition/202506_openingdialogues/